
最近はおかげで、街中を歩いていると声をかけられることが多くなりました。その中の一人が京都にでて舞妓になった報告を受けました。鷺流との出会いによって彼女が自分の世界を見つけることが出来てうれしく思いました。
誰もがそれぞれの花を咲かせる種を持っています。
だから私は狂言の花が咲かなくても、狂言に触れることによりその人一人ひとりの花が咲いて頂ければと思い活動しています。今後も各地での公演や山寺コンサートなど、多種多様な文化や芸能の支援活動に携われたら幸せです。
※鷺流狂言
狂言は江戸時代、主に大蔵、鷺、和泉の3流派があり、鷺流は、江戸幕府の筆頭狂言方として抱えられていました。江戸幕府の崩壊により後ろ盾を失った狂言諸流派は衰退しましたが、のちに大蔵・和泉は復活を遂げます。しかし、鷺流は家元が途絶え、復活することができませんでした。ただ、長州藩に抱えられていた鷺流の狂言方が、奇跡的に山口に芸を残し、今日まで伝承されています。鷺流は山口市のほかは新潟県佐渡でのみ伝承されています。
※山寺コンサート
山口市大内御堀にある興隆寺の「二月会(にがつえ)」の復興を目指して開催されています。興隆寺では室町時代に五穀豊穣(ほうじょう)や国の安泰を願いお祭りが始まりました。童舞や歩射を行うその祭りは毎年2月に行われるので「二月会」と呼ばれました。江戸時代に入り能、狂言も演じられましたが江戸末期には消滅しました。