二義少年三百年祭

二義少年三百年祭 page 2/10

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-7-山口市大内長野の里の路傍に小さい辻堂があります。里人はこれを阿弥陀堂といい、さらに親しみを込めて阿弥陀様といいます。縁日は盆の十....

-7-山口市大内長野の里の路傍に小さい辻堂があります。里人はこれを阿弥陀堂といい、さらに親しみを込めて阿弥陀様といいます。縁日は盆の十六日で、この夜は近郷の人々幾百千の参拝者があり、太鼓のひびきに合わせて踊る輪は夜の更けるのも知らぬげであります。この辻堂に安置されて、この盛大なまつりを受けるのは、石造の阿弥陀像と、その台石で、釋浄玄居士と銘のある一基の墓石です。これこそ俗名を常田角左衛門という義少年の一人で、辻堂はその居宅の跡にあります。同じく盆の二十五日の夜、この辻堂から程遠からぬ一民家で、同様の盛大なまつりがなされます。それは角左衛門と共に、義擧をなした松原清介の家で、その霊を慰めるためのものであります。この常田角阿弥陀堂清介・角左衛門の事蹟内田伸