桜プリント社

人物トライアングル

赤田文庫 主宰 前田 繁氏
第14回 2013.05.01
他人の喜びが自分の喜び
赤田文庫
主宰 前田 繁氏
自宅にミニ図書館をつくり子ども達の遊び場を提供している「文庫のおじさん」こと前田さんに現在に至る経緯をお聞きしました。
お仕事は何をされておられましたか?
山口県庁に就職し福祉関係の仕事をしました。
また、ボランティア連合会の初代会長も務めました。
ふりかえると、福祉畑一本を歩んで来ました。
私がこの職場で頑張ってこられたのは、サービス精神が旺盛だからでしょう。
他人に喜んでもらえることが私にとってこの上ない幸せです。
赤田文庫を開設された理由は?
現役を退いたときに、地域に役立つことはないかと考えました。
子どもが大好きなので、最近の子ども達の遊び場がないことが気になっていました。昔は、あちこちの路地に子どもの姿がありましたよね。
そこで、我が家の倉庫を改装しミニ図書館「赤田文庫」をオープンさせました。利用者の希望にこたえてワンピースの漫画を追加したりして今では、2,000冊近い蔵書になりました。おかげさまで10年を越えて、オープン当時の子供達が「おじちゃんお酒飲もうよ」と訪ねてくれます。
子ども達のためにはじめた活動が逆に元気をもらっている毎日です。
赤田文庫
開館 毎週水・土曜日 午後2時~5時
※パネルシアターの出前上演致します。
〒753-0817 山口県山口市吉敷赤田3丁目3番20号
TEL&FAX 083-924-1874
主宰 前田 繁(人形劇研究会やまぐち“コッペ”会長)
・・・・・インタビューを終えて
活動は地元にとどまらず、東北の震災の地に子ども達と一緒に作った指人形を送る活動もされています。既に500体が被災された方々に届きました。前田さんの思い「人を喜ばせるために何が出来るか」は今後も世代を超えて多くの人々に引き継がれていくことでしょう。