桜プリント社

人物トライアングル

萩焼作家 大和義昌氏
第6回 2012.05.28
陶芸の道しかありませんでしたが、多くの出会いを頂きました。
萩焼作家
大和義昌氏
大和初瀬松録窯当主 大和義昌さんに陶芸の魅力をお聞きしました。
陶芸を始めたのはいつからですか?
大学を卒業してからです。
萩焼作家の次男として生まれましたが大学を卒業するまでは後を継ぐとは思っていませんでした。気が弱い僕はサラリーマンになる自信もなく、実家に帰り父の後を継ぎ兄と二人で家業を手伝い始めました。それから30年間続けてこられたので間違いない選択だったと思っています。時には、他の職業に憧れたこともありましたが、人には持って生まれた何かがあってそれを生きる運命だと思います。いとこの病気をきっかけに骨髄バンク設立の運動に参加したのも私のなすべきことのひとつだったのでしょう。
陶芸を続けてきて良かったことは?
おかげさまで多くの人との出会いに恵まれました。
幼児からお年寄りまで。また外国の人たちとも出会えました。
お客様としての出会いもありますが、陶芸を教えることでの出会いも多くあります。
その中でも、障害を抱えた方々に教えることがありますが、逆に学ぶことのほうが多く貴重な体験になりました。
このように教室を通して多くのことを学ばせて頂いています。いつまでも続けていきたいと思います。
大和初瀬松録窯
〒753-0011 山口県山口市宮野下452
TEL 083-922-2264
・・・・・インタビューを終えて
大和義昌さんの作品は、以前からずっとここで自然に存在してくれているような素朴な作風にあると思います。作品の魅力同様飾らない姿が支持され続けている理由ですね。